面白い記事を見つけたのでシェアします。小惑星に関する記事です。
タイトルの『NASAが観測した小惑星、細すぎた』というのを見て、笑ってしまいました(笑)
「小惑星」と聞いてどんな形を想像しますか?
惑星や衛星のほとんどはかなり完全に近い形の「球」なのですが、小惑星となると、私は初代はやぶさが行ったイトカワのような歪な楕円形の形を想像します。
この記事で紹介されている小惑星「2011 AG5」は、観測してみたら長さが約490mで幅が約150m、なんと長さが幅の3倍もある細長い形をしていたという話です。そんな天体もあるんですね。写真も載っていますが、日本酒を入れるトックリのような形をしています。
NASAジェット推進研究所の主任科学者は、
「惑星レーダーで観測してきた地球近傍天体1040個のうち、これは今まで見た中で最も細長い天体の1つだ」
とコメントしています。やっぱり珍しいんだ。
そんなに細長くて、よくその形状を保っているな、と思います。ちょっとした弾みで折れてしまいそう。
太陽系の惑星のような大きな天体が、なぜ完全に近い球形なのかをご存じでしょうか?
それは、その天体自身の引力が大きいため、尖った部分やデコボコした部分があると引力で崩れてしまい、長い年月をかけてゆっくりと球形になっていくのです。言い方を変えると、大きな引力があるせいで、球形以外の形を保っていられないんですね。球形が最も安定した形ですからね。
小惑星でもベスタやパラスなど大きなものは球に近い形なのですが、小さくなればなるほど自身の引力が小さくなり、歪な形でも存在できるようになります。
ただ、宇宙空間には他の天体の引力や遠心力など様々な力が働くので、あまりデリケートな部分があると折れたり崩壊したりすると思うのですが、この2011 AG5は、現時点ではその細長い形状を保っていられたんですね。
今後は、小惑星の話題が出たら、まずその形状を確認してしまいそうです(笑)
ちなみに、このニュース記事でも後半に書いておりますが、この小惑星「2011 AG5」は「地球近傍小惑星の中でも潜在的に危険な小惑星」にカテゴライズされています。わかりやすく言うと、「そのうち地球にぶつかるかもしれない天体」です。小惑星の軌道と、地球の軌道がとても接近しているんですね。
今回も2023年2月3日に、地球から約180万kmのところまで近づいたため観測できたのですが、2040年には、もっと近い110万kmの地点を通過する計算になっています。
このままの軌道なら大丈夫のようですが、この大きさの天体が衝突するとかなりの被害が出るようなので、今後も注意が必要らしいです。
私はなんとなく、こんな細長い天体なんだから、地球に落ちて来ても、
プスッ
って刺さって終わったら面白いなーと思いました(笑)
400mぐらいの塔ができて、観光名所になりそうですね!