愛紗です。
先日も報告しましたが、EOS R10のバッテリー問題を解決するため、モバイルバッテリーを買いました。
「CIO SMARTCOBY Pro 30W」
メーカー公式サイトはこちら。
このモバイルバッテリーを使ってEOS R10の充電や給電をやってみたので、今回はそのレビューを書きたいと思います。
私がモバイルバッテリーを買うことに決めた理由(わけ)
キャノンは一眼レフの時代はUSBケーブルで充電できる機能がありませんでしたが、ミラーレスのRシリーズになってからできるようになりました。(※Rシリーズすべてではないです)
USBケーブルで充電できるということは、モバイルバッテリーも使えるということです。
旅先でのバッテリーの問題はとても深刻で、特にミラーレスはバッテリーの消耗が激しいので、私も頭を悩ませていました。
予備バッテリーをたくさん用意するというのが最もスマートな方法なのですが、キャノンのカメラの予備バッテリーは高価なので悩ましいところです。
そこで今回はモバイルバッテリーを買うことにしました。予備バッテリー1個買うより、規格に合うモバイルバッテリーを買ったほうが安かったですし、私が買ったモバイルバッテリーは、試したところ、EOS R10を約4回フル充電できます。充電時間が必要ではありますが、使い方次第では予備バッテリー4個分の価値があることになりますね。
EOS R10の充電・給電できるモバイルバッテリーの要件
今回の件で難しかったのは、どんなモバイルバッテリーでも良いというわけではなかったことです。というよりほとんどのモバイルバッテリーは、EOS Rシリーズの充電・給電はできません。
ここで言う「充電」というのは、カメラに直接ケーブルを挿すことでバッテリーの充電ができること、
「給電」というのは、ケーブルを挿すことでバッテリーの残量が無くてもカメラを使えることを意味します。
それではEOS R10の充電および給電ができるモバイルバッテリーの要件を見てみましょう。
キャノン公式の仕様書を見ると、
と記載されているだけです(笑)
なんと、純正のアダプターを使えってことです。モバイルバッテリーには触れられておりません。
ただ、公式のQ&Aには以下のような記述があります。
Q.
【ミラーレスカメラ】EOS R7/EOS R10で市販のモバイルバッテリーを使ってUSB充電・給電ができますか?A.(抜粋)
以下は当社で動作確認を行った製品です。すべての動作を保証するものではありませんが、USB充電/USB給電が可能です。(2022年5月現在)※キャノンの公式サイトより引用
これで初めてモバイルバッテリーでも充電・給電が可能であることが判明しました。
しかに動作確認を行っている社外製品がひとつしか載ってない・・・
不親切ですよね!
確かに、キャノンと関係ない製品を使われてトラブルが起きた際に責任はとれないでしょうけど、だったら、キャノンからもモバイルバッテリーを出してほしいですね。
で、ここに載っている、「Anker PowerCore III Elite 25600 60W」というのは、かなりしっかりした製品で安心といえば安心なのですが、25,600mAhというのはどう考えてもオーバースペックです。単純計算でEOS R10のバッテリー・LP-E17を20回ぐらい充電できる(笑)
それで安いならいいんですけど・・・
現在品薄の上に、売ってるところでも1万円以上します。
これなら普通にバッテリーLP-E17を2個買います。
で!
どういう出力が必要なのかさえわかれば代替品を探せるのになーと思っていろいろ見ていたら、こんな記事を見つけました。
神様のような記事です。
これがなければ私はモバイルバッテリーをあきらめていました。
この記事では、いろんなモバイルバッテリーを使って、EOS R7とEOS R5が充電・給電できるかを検証しているのです。めちゃくちゃありがたい!
私が持っているのはEOS R10ですが、仕様としてはEOS R7と同じだろうと勝手に解釈しました。
で、結論だけ書きますが、
■充電できるモバイルバッテリーの要件
5V⎓3A(15W)の出力に対応していること
■給電できるモバイルバッテリーの要件
9V⎓3A(27W)の出力に対応していること
らしい、です!
「らしい」と強調したのは、これはキャノンの公式発表ではなく、「この仕様の機器ならできた」という実験結果から導かれたものだからです。
機器によっては、他のなんらかの制約によってうまくいかない可能性がないわけではないです。だから参考程度にしてください。(あくまでも自己責任で)
まず、充電について。
一般的なモバイルバッテリーは電圧が5Vなので、ここは問題ないのですが、バッテリー側にUSB Type Aを挿して、機器側にUSB Type Cを挿すタイプは、Type Aが2.4Aまでしか電流を流せないの規格であるため、上の条件を満たせません。
私はモバイルバッテリーをふたつ持っていますが、両方ともType Aだったのでアウトでした(涙)
大きな電流が流せるタイプじゃないとダメってことですね。バッテリー側の端子もType Cである必要があります。
そして、給電について。
私にとって給電は必須じゃないのですが、いざというときに使うかもしれないので、できれば給電もカバーしているモバイルバッテリーがよいです。
給電をする場合は9V-3Aが必要ということで、これは普通のモバイルバッテリーでは無理で、「USB PD」という規格に対応しているものである必要があります。この段階で製品としてはかなり限られてしまいますね。
幸い、この記事で実験を行ったものの中にそのタイプがありましたので、もうそれを買うしかない状況です。
それが、「CIO SMARTCOBY Pro 30W」と言う製品になります。
探せば他にもあると思いますが、前述した「他のなんらかの制約によってうまくいかない可能性がないわけではない」ため、この製品を買うことにしました。
CIO SMARTCOBY Pro 30Wレビュー
あー、なんか長い記事になっちゃいましたね。申し訳ありません(汗)
私が買ったときはアマゾンで税込み4800円ぐらいでした。カメラの純正バッテリー・LP-E17よりも安いです。
容量も10,000mAhということで、単純計算でLP-E17が9回充電できるのですが、この製品は変換効率が50%ちょいということで、そこまでは充電できません。私の実験結果では4回でした。でも十分ですね。キャンプのような電源のない場所に行っても2日間は持ちます。
これが現物の写真です。
暗いところでスマホで撮ったので、あまりキレイな写真ではありませんが、側面にLEDインジケーターが付いており、残りのバッテリー容量がパーセンテージで出るようになっています。いまは残り86%と表示されていますね。
付属品は両端がUSB Type Cの短いケーブルと取説だけです。残念ながら充電器はついていません。
充電器も5V⎓3Aに対応しているものが必要なので、お持ちでない方は充電器も買う必要があります。一般的なスマホ用の充電器は5V⎓2.4Aまでしか対応してません。
私はこれを買いました。
1500円ぐらいでした。ついでにタブレットもこれで充電しようと思って端子数が多いのにしましたが、ここまでは必要ないです。探せばもっと安いのがあるかもしれません。
この充電器でフル充電してみましたが、1時間半ぐらいでした。
大きさは、厚みはあるものの小さいです。
「クレジットカードサイズ」と謳っているので、クレジットカードと同じサイズのペコマカードで(笑)
このサイズだと邪魔にならないのでいい感じです。
あ、大事なこと書いてませんね。
このモバイルバッテリー「SMARTCOBY Pro 30W」を使って、EOS R10を充電・給電してみましたが、何一つ問題ありませんでした。
EOS R10を充電するのに何分かかるか
最も興味があったのが、このモバイルバッテリーでEOSを充電したら、何分でフル充電できるか、ということでした。ただこれってバッテリーを空にしないとできないので(笑)、しばらく実験できなかったという。
で、空になったEOS R10のバッテリーL・P-E17をこのモバイルバッテリー「SMARTCOBY Pro 30W」で充電してみたのですが、1時間32分で満タンになりました。
うん、十分実用なレベルですね。10時間とかかかったらどうしようかと思いました(笑)
ちなみに、フル充電したあとにモバイルバッテリーの残量を確認したら、77%でした。23%減ったってことですね。この数字を信用すると、4回ほどフル充電が可能という計算になりますね。
先日遠くに撮影に行ったときに、クルマでの移動中にこまめに充電しながら撮影してまわったら、1000枚ぐらい撮っても全然平気でした。こういった運用ができるから「予備バッテリーをたくさん用意する」方法よりもこちらがいいと判断したんですよね。
電車と徒歩での撮影旅行だとなかなか難しいですが、食事の時間とかに充電する感じかな?
うん。いいですね。モバイルバッテリー。買ってよかったです。
はい。
ということで、だらだら長くてまとまりのないきじになっちゃいましたが、EOSシリーズのモバイルバッテリーの情報は少ないので、みなさんの参考になればと思い、記事にしました。
でわでわ。