球詠12巻感想。球場全体が少しずつ芳乃の奇策に飲み込まれていく

漫画「球詠」の12巻を読んだので、レビューを書きたいと思います。あまりネタバレはしないように書きますが、多少はネタバレがありますので、これから予備知識なしで読みたい方はご注意をお願いします。

「球詠」はまんがタイムきららフォワードで連載されているマウンテンプクイチさんの漫画で、先日12巻が発売になりました。この漫画は私が今最も楽しみにしている漫画で、新刊の発売をいつも心待ちにしています。

女子の高校野球が、現実世界の男子の高校野球のように、世間から注目される国民的スポーツであるという世界の物語で、すごい変化球が投げられるにもかかわらず、チームメイトに恵まれず1勝もできていなかったピッチャー武田詠深が、新越谷高校に入って幼馴染の珠姫や野球好きの仲間に出会って、とある事情で廃部寸前だった野球部を再建していくストーリーです。

さて12巻。
秋季大会地区予選の決勝戦です。
前巻は、先輩への陰口にキレた武田詠深の、自滅覚悟の好投により、強豪・咲桜を破ったところで終わりました。

決勝戦の相手はさらなる強豪・美園学園。1枚もニ枚も上手な相手にまともに向かって行っても勝ちはありません。そこで指揮官である芳乃がとった奇想天外な作戦とは?

という感じの12巻です。
はっきり書きますけど、今巻も、

めちゃくちゃ面白い

です!

正直、アニメにもなった夏大会の梁幽館戦がこの漫画のピークかと思ったのですが、すみません、侮っていました。11巻もサイコーでしたし、12巻もさらに面白いです。

今回は、相手バッテリーと指揮官・芳乃の駆け引き、新越谷バッテリーと相手の4番・諸積の駆け引きが鳥肌ものです。

私は野球はやったことはありませんし、プロ野球も日ハムを見るぐらいですが、野球ってこんなに面白いスポーツだったんだ、ということがわかりました。

打席でのバッターの一球ごとの仕草を見ながら配球を考え、常に裏をかいていくキャッチャー・珠姫。相手の出方を見ながら戦略を分析する敵のバッテリーと、分析されることを前提にさらに上を行く戦略を立てる指揮官・芳乃。もう、うおーって唸りながら読んでました。

もちろん、実力のある選手がプレイしていることが前提ですが、野球って頭を使わないと勝てないんですね!

12巻は、とても良いところで終わってしまったので、13巻が出るのが待ち遠しくて仕方ありません。早くて半年後ですね(涙)

 

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