ウェブ漫画「紅殻のパンドラ」の100話(コミック第25巻相当分)まで読みました。
第99話で衝撃を受けたので書き留めておきたいと思います!
※激しいネタバレを含みますのでご注意ください。これから本編を読む予定の方は、この記事を読まない方が良いです。
ついに「ブリなんとかさん」のフルネームが判明!
ついに!
ついについについに!
自称「美少女アイドルレポーター」の「ブリなんとかさん」の名前が判明しました!
いやあ、長かった。
第1話から登場して、フリーのテレビレポーターとしてほぼ毎回登場しているにもかかわらず、様々な妨害により名前を最後まで言わせてもらえなかった「ブリなんとかさん」。メインストーリーにほとんど絡んでいないにもかかわらず、いつ名前が明らかになるのかずっと気になっていたんです。
それが物語の終盤になった第99話(中編)で、ようやく判明。
その名は、
「ブリンダ・ホープマン」
「ブリンダ・ホープマン」
です!
詳細はネタバレになるので省きますが、これ、ものすごく良いシーンなんですよ。世界の未来がかかった状況で、もう打つ手が無くなりかけていたのに、ブリンダ・ホープマンの活躍で活路が開くんですね。今までストーリーとほとんど関係なく動いていたお笑い担当のようなキャラが、物語を大きく動かしたんです。
作者の六道神士さんは、最初からこのシーンのために11年ものあいだブリンダの名前を伏せていたようです。素晴らしい! 11年前からこのシーンが頭にあったってことですよね。漫画家ってすごいな。
ブリンダ・ホープマン。
なんかこの名前、私も一生忘れないような気がします(笑)
紅殻のパンドラは攻殻機動隊と世界が繋がっている
ここで「紅殻のパンドラ」をご存知ない方のために、少し解説を。
「紅殻のパンドラ」は、六道神士さんの漫画で、2012年に雑誌「ニュータイプエース」で連載を開始、2016年からはウェブ漫画サイト「コミックニュータイプ」に移って現在も連載中です。正式名称は「紅殻のパンドラ -GHOST URN-」。物語の原案は、士郎正宗さんが作成しています。
「こうかく」というキーワードでお気づきの方もいらっしゃると思いますが、士郎正宗さんの別の漫画「攻殻機動隊」と同一世界の話で、その十数年前という設定になっています。共通のキャラクターはいないのですが、攻殻機動隊と同じく、「電脳化」「義体」などがテーマになっており、攻殻機動隊のタチコマの原型かもしれないと思われるゲルツェコマという戦闘ロボットも出てきます。
もともとは、士郎正宗さんがアニメ会社の企画で作成した原案だったらしいいのですが、諸事情で中止になって、それを六道神士さんが引き継いで漫画化したらしいです。アニメ企画だった時代の資料がコミックの巻末に載っており、元はものすごくハードボイルドな感じのストーリーだったことがうかがえるのですが。それがどうしてこうなったってぐらい別のマンガになってしまっています(笑) 六道紳士さんの手によって大幅にアレンジされて、「萌え」と「ギャグ」を「百合」が追加されたんですねー。
それでもネットワークや情報機器に関する用語がたくさん出てきて、割とIT系に強いわたしでもついていけない部分があるんですが、無視して読み進んでもまったく問題ありません(笑)
人体の機械化・電脳化に対する倫理やリスク、人間とはなにか、世界平和とは何か、みたいな重たい話も出てくるのですが、大きなテーマが「病気で全身が機械になってしまった女の子」と「高度なAIを搭載し感情を持つようになったアンドロイドの女の子」の出会いと友情(百合)なので、難しい部分はすっ飛ばして楽しめます。
ウェブマンガで最初の4話が無料で読めますので気になる方は読んでみてください♪