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ぼやけない拡大画像を出力できるWEBサービス。AIによる補正でクッキリした高解像度画像を生成

素晴らしいWEBサービスを見つけたのでシェアします。
手元にある解像度の低い小さな画像を、大きな画像に変換してくれるサービスなのですが、一般的なアプリで生成される拡大画像と違って「ぼやけない」のです。

こちらです。

「waifu2x」

waifu2x

海外のサイトですが、さまざな言語に対応しており、上で紹介したので日本語のページです。

ウェブサービス「waifu2x」のスクリーンショット

 
特に難しいものは何もないので、とりあえず適当な画像をアップロードして試してみてください。画像を指定して、それがイラストなのか写真なのかを指定、拡大率を1.6倍か2.0倍かを指定、出力する画像形式をPNGかWebPかを選ぶだけです。WebPをご存じない方はPNGでいいです。ノイズ除去は「なし」でよいと思います。

どうでしょう?
画像を拡大できるアプリはたくさんありますが、普通、画像を拡大すると大きくはなるものの、ぼやけた画像になるんですよね。でも、このWEBサービスで拡大するとクッキリとした画像になります。これはAIで足りない部分を補正してくれているからなんです。

この仕組みを少し説明しますね。

小さい画像を拡大するとぼやける理由

一般的なアプリで拡大すると、なんでぼやけるかご存じですか?

電子データにおける「画像」はすべて色の付いた「点(ピクセル)」の集合体です。例えば私が持っている一眼レフで撮影した画像は「2400万画素」なのですが、これは2400万個の「点(ピクセル)」で構成されています。横が6000ピクセル、縦が4000ピクセルです。ここまで点が多い画像は、ちょっと拡大したぐらいではぼやけたりしません。情報量が多いからですね。このように画像のピクセルの数が(比較的に)多い場合、「解像度が高い」という表現をします。

逆に、デジカメが世に出始めた頃の写真は、35万画素ぐらいが一般的でした。横640ピクセル、縦480ピクセルです。ここまでピクセルの数が少ないと、A4用紙いっぱいに印刷したら、ぼやけた画像になります。これは「解像度が低い」という表現をします。

解像度の低い画像は、頑張って拡大しても普通はぼやけてしまうだけなのです。

極端な例を出しましょう。
下の画像は、横200×縦200ピクセルという恐ろしく解像度が低いです。

これを普通に拡大するアプリを使って拡大してみます。

これで400×400ピクセルの画像になりましたが、ちょっと色の境界部分がぼやけて見えませんか?

なぜ拡大するとぼやけるのか?

もともと200×200ピクセルの画像は、もともと

200×200=40,000ピクセル分のデータ

しか持っていません。それを無理に400×400ピクセルにしようとすると、

400×400=160,000ピクセル分のデータ

が必要になるのですが、当然増えた分のデータは元のデータに存在しません。

したがって、この処理を行っているコンピュータは「おい、足りない分のデータはどーすんだよ!」ということになって、「ええい! 仕方ないから、周りの点の色の平均値とかで埋めておくよ!」ということになるのです。(いろんな算出方法があるので、平均値とは限りませんけど)

上の400×400ピクセルの画像の一部をズームしてみます。

よく見てください。
元は黄色地に赤い線だったのですが、これを見ると黄色と赤の境界部分が中間色のオレンジ色みたいになっていますよね。これは、「元のデータに無い部分を周りの点の色の平均値とかで無理に埋めた」ために起こった現象です。

このせいでぼやけて見えるんですね。

「waifu2x」はAIで補正する

さて、なんだか説明が長くなってしまいましたが、次に冒頭で紹介した「waifu2x」を使って拡大してみましょう。

元の画像を、先ほどと同じ、

これを使い、2倍の画像を生成してみます。

すると、これになります。(料理番組みたいだ)

先ほどの拡大画像よりクッキリしていませんか?

一部を拡大してみます。

まったく中間色が出てきませんね!

一般的なアプリで拡大すると、先ほど説明したように、「わかんないから周りの色の平均値にしてしまえ」となるのですが、このWEBサービスを使うと、「ん? 元画像がクッキリとした直線なんだから、拡大してもクッキリでよいよね?」と自分で考えて補正してくれるんです。

他の例を出してみましょう。

こちらは猫のぬいぐるみの画像です。200×200ピクセルしかありません。これを「waifu2x」で拡大します。

2倍に拡大して400×400ピクセルになっておりますが、あり得ないぐらいクッキリしています。

これはAIが「毛っぽいところは毛っぽく」「金属っぽいところは金属っぽく」補正してくれているので、ぼやけたり不自然になったりしてないんですね。

これはすごいサービスです。
最近はAIの進化がすごいので、いずれはAIがいろいろやってくれる時代になるとおもっていますが、レタッチもここまで来ましたか。

次世代のフォトレタッチソフトには、標準でこういう機能が付くかもしれませんね!

ちなみに・・・
これを繰り返すと4倍、8倍とさらに解像度が高い画像を生成できますが、だんだん不自然になっていくので、4倍程度でやめておいた方が良さそうです。特に人物の顔の画像でこれを繰り返すと、

「だ、誰だこいつ?!」

みたいになるので、ご注意を。
いくらAIでも知らない人の顔は補正できませんからね(笑)

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