格安ミニPCを選ぶ際の注意点まとめ。Celeron N3350、N4020はバツ。J4125はギリギリOK。N5095以上は問題ナシ

 

昨日、ミニPC「TRIGKEY Green G3&G4はいいぞ」という記事を書いたのですが、それを見たお友達から、格安ミニPCを選ぶ際の注意点を教えてほしいと言われました。

CPUの選び方やSSDについて教えたのですが、もしかしたら同じように思っている方がいらっしゃるかもしれないので、記事として残しておきますね。

CPU、メモリ、ストレージに分けて説明します。

とりあえず、今一番のおすすめは、昨日紹介したこちらです。

もちろん予算がもっとある方はもっとよいものを買えますが、2万円ちょっと(2023/9/1現在)でこんなスペックのパソコンが買えるなんてよい時代になったものですねー

さて、それでは行きますよ!

愛沙のミニPCを選ぶ際の注意点まとめ2023夏!

 

買っちゃいけないCPU・買ってよいCPU

ミニPCに限らず、パソコンを買う際に真っ先に見るべきはCPUのタイプです。パソコンの心臓部ですからねー。いくら他の部分が良くても、ここがヘボイと何もできなくなります。

アマゾンの商品のページを見ると、詳細情報のところに「CPUタイプ」「CPUモデル」という欄があって、そのパソコンに搭載してるCPUが記載されています。

格安パソコンだと、

・Celeron N3350
・Celeron J4125
・Intel N100

とか書いてあって、少し高いパソコンだと、

・Ryzen5 5500U
・Core i5-1235U

などと書いています。最近は商品名のところにもこれが書かれているものも多いです。

これがですねー、恐ろしいほどいろんな種類があるんですよ。私も全部は把握しておりません。というか、多すぎて覚えようと思っても覚えられないですね。

ただ、1万~3万円程度の格安ミニPCで使われているCPUは、ある程度絞られるので、それほど選別は難しくないです。

格安ミニPCでよく見かけるCPUは2023/9/1現在、

・Celeron N3050
・Celeron N3350
・Celeron N4020
・Celeron N4100
・Celeron J4105
・Celeron J4125
・Celeron N5095
・Celeron N5100
・Celeron N5105
・Intel N95
・Intel N100

こんなところです。

さて、これを仕分けしますよ~

◆買わないほうがいいCPU(動きがモッサリ)
・Celeron N3050
・Celeron N3350
・Celeron N4020
・Celeron N4100

◆ギリギリ使えるCPU(最初は良いけど、後からモッサリに)
・Celeron J4105
・Celeron J4125

◆普段使いなら問題なく使えるCPU(重たいゲームは無理)
・Celeron N5095
・Celeron N5100
・Celeron N5105

◆今おすすめのCPU(コスパ最強)
・Intel N95
・Intel N100

こんな感じです。
今までCeleron Nの5千番台を推しておりましたが、今年に入っていきなりIntel Nシリーズが出てきて勢力図が変わりました。その分Celeronが安くなったので狙い目といえば狙い目ですが、少し足せばIntel N95に届くので、素直に最新のものにした方がよいと思います。

ノートパソコンでもそうですが、割と平然とCeleron N3350など低スペックのパソコンが売られているので、注意してください。私が買ったミニPCはCeleron N5095を搭載しておりますが、それから見るとN3350は処理速度が約1/4です。

このようなCPUの処理速度を判断するのに「Passmark(パスマーク)」という指標が用いられるので覚えておきましょう。

「(CPUの名前)+ Passmark」

で検索すると、いろいろ資料が出てきます。2023年段階では、Passmarkが4000を超えていれば、普段使いではとりあえず問題なく使えると思っていますので、参考にしてください。

※あくまで2023年夏の時点での話です。Windowsもアプリも、バージョンアップするたびに重たくなっていきますので、1年後はどうかわかりません。

メモリ(RAM)は8GB以上必要

次にメモリ(RAM)の量です。商品ページの詳細情報を見ると、「メモリ」「RAM」などという欄がありますので、見てみましょう。たいていは、

・4GB
・6GB
・8GB
・16GB

などという表記になっています。

メモリ(RAM)というのは、コンピュータがプログラムを実行させるために一時的にプログラムデータを読み込み、作業用に置いておく場所です。これが大きければ大きいほど、同時にたくさんのプログラムを置いておけますので、処理速度が速くなります。逆に少ないと、別のプログラムを動かすたびに前に読み込んだプログラムを消さなければならないので、いちいち「読み込む」「消す」を繰り返すこととなり、パソコン自体の動きが遅くなります。

で、
Windows7の時代なら4GBのメモリでもなんとかなったのですが、Windows10以降は最低8GBないと、動きに制約が出てきます。ですから、

メモリ(RAM)は8GB以上必要

ということで覚えておいてください。

これは多ければ多いほど良いのですが、ネットのブラウジングやメール、動画視聴、エクセル・ワード程度の普段使いでは、あまりたくさんあり過ぎても使い切れません。RAMが32GBというパソコンも売っておりますが、ヘビーな使い方(ゲームや動画編集、様々な作業の並行処理)をしない限り、そこまでは必要ありませんので、

・8GB
・16GB

このあたりのパソコンを選ぶとよいでしょう。

ストレージはSSD 256GB以上が推奨

最後にストレージ容量の話です。
「ストレージ」というとピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。ひと昔前なら、「ハードディスク容量」という表現が一般的でした。でも、ソリッドステートドライブ・通称SSDが登場してから、データの記録装置がハードディスクに限らなくなったため「ストレージ(格納装置)」という言葉が使われるようになりました。

ハードディスクが回転するディスクにデータを書き込むのに対し、SSDはフラッシュメモリと呼ばれる半導体素子にデータを書き込みます。そのため、高速で読み書きすることができ、回転しないため壊れにくいというメリットがありますので、最近のパソコンはほとんどこのSSDがメインのストレージになっています。

さて、話を戻します。
格安ミニPCを買う場合、ストレージはどれぐらいあればよいのか?

何に使うかによりますが、私は、

256GB以上のSSDを搭載しているミニPC

をオススメします。

まず、Windows本体のプログラム群が、最初から約40GBぐらいを占有しています。そこにアプリをいろいろ入れていくと数GB単位で増えていきます。

たまにストレージが64GBしかないパソコンが売ってますが、今の話で、64GBではダメだということが分かりますね。アプリをほとんど入れられません。(Chromebookならアリ)

そしてWindowsというのは頻繁にアップデートされるものなので、そのたびに容量が大きくなっていきます。

おそらく128GBのストレージがあれば大丈夫だとは思いますが、大きなアプリを入れたり、写真や動画、仕事のデータなども保存しようと思ったら、128GBなんてあっという間になくなってしまいそうです。

なので、私は256GB以上を推奨します。それだけあれば、少なくともアプリが入れられなくなる心配はありません。写真や動画、仕事のファイルは外付けのストレージ(USBメモリやハードディスク)に入れるという手もありますからね。

あ、注意点をひとつ。
たまにストレージがSSDではなく「eMMC」になっているパソコンがあるので要注意です。

これはスマホやタブレットに使われているストレージで、SSDと同じフラッシュメモリタイプなのですが、読み書きがSSDより遅いので、あまりオススメできません。

まあ、eMMCは最大で128GBまでしかないようなので、256GBストレージのパソコンを買えば間違う心配はなさそうです。

 
はい。
というわけで今回はミニPCを選び方をお伝えしました。ノートパソコンを選ぶ際にも使える知識だと思いますので、参考にしてください。

用途にもよりますが、私は3ヶ月ぐらい使ってみて、ミニPCを気に入りましたので、みなさんもよかったら試してみてください♪

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