ちょっと遅くなってしまいましたが、アニメ「くまクマ熊ベアーぱーんち！」の第12話（最終回）の感想を書きたいと思います。
いや～、大団円でスッキリした最終回でしたね！
あらすじはこんな感じです。
第12話あらすじ
ゼレフの大活躍によって、悪徳貴族のサルバード家を退けて、貴族の覇権争いがかかったパーティも無事に終わり、めでたしめでたしと思いきや、数日後ユナの留守の間にファーレングラム家は襲撃され、領主の孫娘・ミサーナが誘拐されてしまう。それは悪徳貴族サルバード家当主の息子・ランドルが考え無しにやった愚行だが、それにキレたユナが、屋敷に乗り込み―――――
うん。バカですね、バカ。
ランドルも、一番売っちゃいけない相手にケンカを売りました。
前回、ユナとエレローラさんの会話で、
ユナ：
「（悪いことをしているサルバード家を）すぐには捕まえられないの？」
エレローラ：
「証拠がないのよね。万が一にでも、サルバード家が私の目の前で罪を犯してくれたら・・」
と言っていたのですが、頭の悪いおぼっちゃんはやってしまいました。じっと我慢していればパーティで恥をかくだけで済んだのに、こともあろうに領主の孫を誘拐するなんて。
で、キレたユナが大暴れするのですが、ここが１つ目の見所です。サルバード家のボディガードであるブラッドとユナの一騎打ち。
ユナのブラッドの一騎打ち。アニメ「くまクマ熊ベアーぱーんち！」第１２話より引用
目にもとまらぬスピードのブラッドの攻撃をユナが余裕で受けきります。
ブラッド凄まじい攻撃を受け止めるユナ。アニメ「くまクマ熊ベアーぱーんち！」第１２話より引用
この激しい戦闘シーンはアニメオリジナルですねー。お見事！ 原作でもここまで激しい戦いではありませんでした。常人離れしたスピードの攻撃を繰り出すブラッドと、それを余裕で受け流すユナ。ユナがどれだけ非常識な存在かがよく分かります。
あと、素晴らしいのは、鉱山のエピソードで苦労して手に入れたミスリル製ナイフが、ここでちゃんと役に立っていること。ちゃんとあれが伏線になってるんです。
そしてもうひとつの見所は駆けつけてきたエレローラさんの立ち回り。
巧みな話術でガジュルドをハメたエレローラの立ち回り。アニメ「くまクマ熊ベアーぱーんち！」第12話より引用
あくまでも「息子の仕業」と言い張り、罪を認めないサルバード家当主・ガジュルドに対し、エレローラさんは冷静に巧みな話術で家宅捜査を認めさせたのです。味方に付けば頼もしいですが、実はこの人が一番恐ろしい人なのでは（笑）
そんなこんなで、ユナの活躍でミサーナを助け、エレローラさんの活躍でこれまでのサルバード家の罪を暴きました。結果、サルバード家は崩壊。めでたしめでたし。
なかなかのカタルシスです。素晴らしい構成の第12話でした！
さて、それでは「くまクマ熊ベアー」のアニメ第２期全体のレビューです。
個人的は大満足な第２期でした。
第１期のあとはちょっと消化不良な感じがあったんですよ。１期の王都編で、ユナがノアのために１万の魔物と戦うシーンはなんかギャグになっちゃってましたし、ミリーラ編の盗賊退治も一瞬で終わってしまってましたよね。せっかく盛り上がるシーンなので、もうちょっと「いい話」にして欲しかったです。
その点、第２期は「魅せるところは魅せた」という満足感があります。ユナの無双はギャグにしてはいけないんですよ、きっと。ジェイドさんのチームも良い味を出していましたし、王宮料理長の活躍も感動モノでしたよね。とてもバランスがよい第２期「くまクマ熊ベアーぱーんち！」だったと思います。
さて、こうなると気になるのが「第３期があるかどうか」です。
私は「ある」と思っています。満足度ランキングとかでは上位に来ていませんが、おそらく一定の評価は得られていると思います。
原作のまま進むと、この後は、
・エルフの里編
王都の冒険者ギルドのギルマス・サーニャの故郷に行く話
・学園祭編
シアが通う学園の学園祭でユナが大暴れする話
・砂漠編
砂漠の中にあるオアシスの街の危機をユナが救う話
こんな流れになります。
これでも原作の半分も到達していない（笑）
どれも長いエピソードですが、スリム化すればワンクールでいけると思います。砂漠の話は泣けるエピソードなので、個人的にとても期待しています。アニメで観たいです♪
それにしても、くまクマ熊ベアーも終わっちゃって寂しくなりました。
【推しの子】や鬼滅の刃と同時に終わるとか、これはある種の精神攻撃です。ロスです。この空白はしばらく埋まりません。
せめて第３期のことを考えながら、妄想の世界を楽しむこととしましょう（笑）
