ミニPC「TRIGKEY Green G3」(Celeron N5095搭載)を買ったので、3ヶ月ほど使用した使用感をレビューしたいと思います。めちゃくちゃ気に入りました。控えめに言ってサイコーです!
普段は第9世代 Core i5を搭載したデスクトップマシンを使っており、とりあえずこれで不自由はないのですが、2年ぐらい前に格安のミニPCの存在を知って、使ってみたくてしょうがなかったんですよ。こんなに小さくて、2万円前後で買えるパソコンがどれだけ使えるのかって。
もしWindowsが重たくて使いにくかったら、軽量のubuntu系Linuxなどをインストールするという手もあるし、CPUの種類とかいろいろ調べた上でよさげなのを買ってみた次第です。今回は、いわゆる、
愛紗、格安ミニPC買ってみた
という感じの記事ですね(笑)
また、今年の4月に発売になった上位マシンの「TRIGKEY Green G4」(Intel N95/N100搭載)についても触れたいと思います。
「TRIGKEY Green G3」仕様
TRIGKEY Green G3は中国のメーカー「TRIGKEY」が販売しているミニPCです。(ミニPCというのは、その名の通り小型のコンピューターで、省スペースのため徐々に人気が出てきています)
主なスペックは以下のとおり。
メーカー:TRIGKEY
シリーズ:Green G3
CPU:Intel Celeron N5095(4コア/4スレッド, Max 2.9GHz)
RAM:8GB
ストレージ:SSD 256GB
OS:Windows 11
USB: USB3.2 ×4
映像出力:HDMI×2(Max 4K 60Hz)
本体サイズ:115mm × 102mm × 41mm
Officeソフト:付属無し
横幅がなんと11.5センチしかない超小型パソコンなのにもかかわらず、USB3ポートが4つにHDMIポートが2つもあるという。部分的に私の巨大なデスクトップよりも優れています(笑)
「Intel Celeron N5095」というCPUは、このブログの中でも何回か紹介しているのですが、Celeronシリーズの中でもかなり優秀な方で、CPUの処理速度を測るpassmarkでは、4100前後の数字になっています。
現在の主流のCPUと比べたら半分以下の数字ですが、CPUの比較サイトで調べてみると、Core i5-7200U(第7世代)(passmark:3400前後)より優秀な数字になっています。4年前のミドルクラスのノートパソコンと同じぐらいのスペックですね。
私が会社で使っているパソコンのCPUがもっと古く、Core i3の第6世代というCeleron N5095よりも相当スペックが低いパソコンなのにもかかわらず、ワードやエクセルが(モッサリですが)動いているので、買う前から「そこそこ使えるだろう」というのはわかっていました。
そんなパソコンがなんと、1.5万円 だったのには驚きです。買った後に1.2万円ぐらいまで価格が落ちたみたいですが、こればっかりは予測できないのでしょうがないですね(笑)
「TRIGKEY Green G3」レビュー・使用感
それではレビューです。
まず、製品の中に入っていたモノ全部の写真です。あ、開封の儀は省略します。
ちゃんとHDMIケーブルが付いてますね。短いけど(笑)
このミニPCは、VESAマウントのモニターなら、モニターの裏側に取り付けることができるので、それ用の金物も付いていました。
あ、キーボードとマウスは付いていないので、別に用意する必要があります。キーボードとマウスは好みが分かれるので、別売りというのは逆にありがたいです。ただ、中国製品だけあって、デフォルトが英語(US)キーボードになっており、日本語キーボードを接続する場合は設定が必要なので要注意です。(やり方は後述します) 調べてみたら中華製パソコンはほとんどそうみたいです。逆に言うと、中華製パソコンを買う際の注意点はココだけです。あとは普通に使えました。
ちなみに、このパソコンの大きさですが、
ショートの缶コーヒーと並べてこれぐらいした。マジめちゃ小さ!
さて、実際にモニターに繋げで使用してみた感じです。
まず第一印象。
Windows11使いにくい!
初めてのWin11でしたが、これはヤバいな。3ヶ月使っても今だ慣れません。まあ、パソコンのスペックとは関係ないですが・・・・
それ以外はかなりサクサク動いて快適です。
ネットのブラウジングなら、何一つストレスがありません。想像以上です。
Youtube視聴もなにも問題ありませんFullHDでも快適に見ることができます。
mp4のFullHD動画についても、Windows標準の動画再生アプリで再生してみましたが、何も問題なく再生できています。
その後、
・LibreOffice(フリーのオフィスアプリ)
・GIMP(フリーの画像レタッチアプリ)
を入れて使ってみました。
LibreOfficeは普通にサクサク動きます。事務仕事はこれでバッチリですね。
GIMPはかなり重たい方のアプリケーションで、これが普通に使えるかが焦点だったのですが、これもほぼ問題なく動いています。
ただ、まだやっていませんが、動画のエンコードアプリや3DCG系のアプリはあまり期待しない方が良いです。動くとは思いますが、かなりエンコードに時間がかかると思うので、オススメできません。
そんなわけで・・・
・ネットサーフィン
・メール
・ワードやエクセルなどの事務処理
・動画サイトの視聴
・動画ファイルの視聴
・画像編集
ぐらいの用途であれば、何一つ問題ありません。1.5万円のこんな小さなパソコンが、です。
なんとなくカルチャーショックでした。10万円も出してバカでかいデスクトップを購入していた時代は何だったんだろうって思います。
ちなみに、もうひとつこのパソコンにはメリットがあります。これは良い意味で想定外でした。
それは、
めちゃくちゃ静か
というところです。
私は常にファンの音が鳴る環境でパソコンを使ってきたのですが、このミニPCはほぼ無音です。静かなのがこんなに快適だとは思いませんでした。初めての体験です。
私は写真を加工しながらブログを書いたりしていることが多いのですが、正直、それだけならこのパソコンで十分です。省電力でもあるし、今後はこっちがメインになるかもしれませんね。
動画エンコードソフトを入れてみました。「XMedia Recode」という動画のフォーマットを変換したり解像度を変更したりできるフリーソフトです。これをこのミニPCにインストールして、30分のアニメをFullHD(1920×1080)からHD(1280×720)に変換してみました。
結果、所要時間約13分。まあ、遅いといえば遅いですが、実用には耐えますね!
「TRIGKEY Green G4」について
私が買ったのは「G3」ですが、その時点ですでに後継の「TRIGKEY Green G4」が出ていました。見た目はほぼ同じですが、中身がいろいろが上位のものに置き換わっています。若干高いけれど、今買うならこちらの方がオススメです。(今の価格ならこっちを買ってました)
この「TRIGKEY Green G4」にも、いくつか種類があるのですが、ここで紹介したモノは、
CPU:Intel N95
RAM:16GB
ストレージ:SSD 500GB
という仕様のものです。
Intel N95というのは、Celeronの後継で、処理速度はN5095の1.3倍ぐらいになっているようです(passmark:5400前後)。メモリもSSDも容量アップしているし良いことばっかり。これで2.1万で買えるんだから素晴らしいです。
さらに上位のIntel N100を搭載したモデルもあるのですが、これは少し高いです。
このあたり、値段が常にアップダウンしているので、様子を見てから買うのもアリだと思います。
N100のモデルもかなり安くなって来ましたね。2023/12/23現在、Amazonで23,800円(クーポン適用)で購入できます。このスペックでこの価格なら絶対「買い」です。ちょっと悔しい(^-^;)
中華PCに日本語キーボードを繋ぐ場合の注意
はい、前述したとおり、このPCを買う上で唯一注意が必要なのがここです。日本語キーボードは設定を変えないと使えない(というか、打った文字と違う文字が出てくるの)です。
windows10でも同じですが、これから買うパソコンはほとんどWindows11だと思うので、Windows11用に書きます。
①タスクバーの【スタート】から、【スタート】→ 【設定】をクリック
②開いた窓の左側のメニューから、【時刻と言語】 → 【言語と地域】をクリック
③【日本語】の横の、【 … 】 → 【… 言語のオプション】をクリック
④【キーボードレイアウト】の横の、【レイアウトを変更する】をクリック
⑤プルダウンメニューで 【日本語キーボード(106/109キー)】を選択
⑥【今すぐ再起動する】をクリック
これでオッケーです。
試しに「P」の右隣の「@」のキーを推してみましょう。ちゃんと「@」出てくればおっけーです。英語キーボードは「@」が別の位置にあるので、これを押しても出てきません。
という感じで、ここだけ要注意すればあとは快適に使えるパソコンです。ハードな使い方をしない方にはかなりオススメできます♪