スマホやパソコンの液晶に焼き付きが発生する原因と対処方法

今回は、液晶モニターの焼き付きのお話です。
昔のブラウン管でもありましたが、液晶モニターや有機ELでも「画面の焼き付き」ってあるんですよね。私が体験した液晶ディスプレイの焼き付きと、その解決方法を備忘録代わりに書き留めておきたいと思います。

私は８インチのタブレットPCを愛用していて、ゴロゴロしながら動画を見たり電子書籍を読んだりしています。スマホなど画面が小さいですし、10インチのタブレッドだと重たくて大きすぎるので、ごろ寝ネット、略してごろ寝っとには８インチが最適です。

でも、先日やってしまったんですよ。「寝落ち」ってヤツです。Twitterをいろいろと見ていたのですが、そのうち寝てしまったんですね。普通に寝落ちしただけならオートパワーオフが働くので特に問題はないのですが、たまたま画面上で動画が動いている状態で寝落ちしてしまったんです。

アンドロイドの機能なのか、私のタブレット（‎VASTKING KingPad SA8）の独自の機能なのか、動画を観ている場合は、オートパワーオフが効かないんですねー。確かにアニメを観ているときに電源が落ちたら怒りますので、これはしょうがないのですが、どうやら朝方までTwitterの同じ画面が表示され続けていたらしく・・・

朝見てみると、

・バッテリーがゼロになっていた
・充電して電源を入れたあと、何の画面を開いてもうっすらTwitterの残像が見えた

という悲しい状況に・・・

この「うっすらとTwitterの残像が見えた」というのが、一般に言う「焼き付き」です。長時間同じ画面が表示されると、その画面に表示されていたものが液晶にこびりついてしまうんですね。

パソコンのモニターがブラウン管だった時代も、この「焼き付き」は致命的なトラブルなので、それが発生しないように「スクリーンセイバー」というものが開発されました。時代が液晶になってからはそれほど気にすることはなくなったのですが「無いわけでは無い」ので、注意は必要なのですが、、、、

たった一晩で焼き付けが起こるとは（涙）

完全に油断していました。というか、油断していなくても多分同じだったと思いますけど（笑）

さて、ブラウン管の焼き付きは致命的ですが、液晶の焼き付きは直ることが多いです。液晶が古い場合は直らないケースがあるようですが、私のタブレットちゃんは直ってくれました。でも、普通に使っているだけでは、しばらく直りません。強制的に直す方法をここで伝授しましょう。

液晶画面が焼き付く原因

ブラウン管の場合、画面の内側に蛍光塗料が塗ってあって、後ろから照射される電子線で蛍光塗料を発光させて映像を映し出します。そのため、ずっと同じ静止画を表示させていると、蛍光塗料に同じ電子線が照射され続けるので、そこで塗料が変質してしまうために起こります。

そうなったら、ブラウン管を分解して塗料を塗り直すしかありません。ブラウン管の中は真空ですので、分解したらもう元に戻すことはできません。

では、液晶画面において「焼き付き」はなぜ起こるのでしょう？
液晶というのは、電圧を加えることで分子の配列が変化する特殊な物質です。光を通さなかった物質が電圧を加えることで分子配列が変わり光を通すようになるんですね。

ものすごくたくさんの小さなドットの液晶それぞれに対して、電圧を加えたり加えなかったりすることで、映像を浮かび上がらせています。先日の私のように、ずっと同じ映像を表示し続けた場合、ずっと同じドットに電圧が加えられていたことになります。そうなると、電源を落としても、その場所に静電気が帯電している状態になるんですね。セーターがバチッっとなるあれと同じです。

だから放っておいても放電するので、液晶の焼き付きは液晶が劣化していない限り、もとに戻ります。でも、おそらくかなり時間がかかると思われます。（私のは１時間動画を見続けても直らなかった）