「粉瘤(ふんりゅう)」というのがあります。ヒトの皮膚にできる良性の腫瘍なのですが、先週それの除去手術をしたので、その顛末を書き留めておきます。
粉瘤というのはアテロームとも呼ばれていて、皮膚の中に何らかの原因でできた袋状の構造に体の老廃物が溜まってできるシコリのようなものです。
詳細はこちらのサイトが詳しいので参考にしてください。
1年ほど前に背中の肩の下のあたりにオハジキぐらいのシコリがあることに気がついて、近所の皮膚科に行ったのですが、そのときは「これは大きな病院で手術しないと取れない。でも悪いものではないので急ぐ必要はない」と言われました。
紹介状を書いてもらったものの、背中なので自分では見えない上に、痛くもカユクもないので、1年近く放置していたのですが、今思えば、すぐに手術しておけば良かったです。
先々週ぐらいから、なんか背中が痛いなあと思っていたら、その粉瘤のところが急激に大きくなっていることに気が付きました。二・三日様子を見ていたところ、痛みが激しくなるばかりだったので、1年前に紹介された病院に行きました。すると「炎症を起こしているから、これは早く取ったほうが良い」と言われて、即日緊急手術。なんと背中の皮膚の直径約7センチ、深さ4センチも除去することになったのです。
幸い、ガッツリと切り取った割には手術後の痛みも大したことなく、1週間後に抜糸できたのですが、おそらく縫合のあとは長い間残るんだろうなと思うと少し悲しくなりますね。腫瘍が小さいときに取っておけば、と思わざるをえません。
まあ、そんな感じの顛末でした。
もちろん私は医学の素人ですし、粉瘤も色んな種類があるみたいなので、この話は単なる一例として参考程度に考えていただければ幸いです。