はたらく魔王さま!!アニメ第2期第8~9話(長野農家編)感想

アニメ・はたらく魔王さま!!第2期第8~9話を見たのでその感想を書きたいと思います。もう10話の放送も終わっているのですが、先週はバタバタしていたので遅くなりました。

第8~9話は、長野にある佐々木千穂の親戚の農家に真奥たちが農業のアルバイトに行くエピソードです。前回のレビューでも書きましたが、これは第1期のアニメ特典で書き下ろされた物語で、原作小説では番外編扱いになっています。「実質5.5巻」と言ったところですね。

これと言って、ストーリーの進展は無いのですが、いい話なので私は大好きなエピソードです。映像で見られて嬉しかった。

あらすじはこんな感じ。

マグロナルド幡ヶ谷駅前店は改修工事中でアルバイトも休み。当てにしていた銚子の海の家のアルバイトも3日で追い出されてしまったため、暇を持て余していた真奥たち。そんなときに、千穂から農家のアルバイトの話が。長野で農家をやっている千穂の親戚が、人手不足で困っているということだった。

なんだかんだで、悪魔3人に加えて、恵美や鈴乃も農業を手伝うことになったが、その農家周辺では最近畑泥棒が連続して出没しているらしく・・・

これまでの「魔王さま」のパターンは、

ほのぼのとした日常 → 異変が起こる → エンテ・イスラがらみの強い敵が現れる → 真奥が変身して撃退する

というのがお約束だったのですが、このエピソードは敵が熊(ツキノワグマ)だったり、畑泥棒だったりで少し新鮮です。まあ、ネタバレにはなりますが、普通の人間である畑泥棒が魔王や勇者に勝てるわけもなく、かなり気の毒な感じです(笑)

ただ、真奥たちがお世話になった農家のために、自主的に泥棒退治をしたこと、千穂のおばあちゃん・佐々木エイさんが真奥たちの正体になんとなく気づいているのに普通に接してくれていたこと、超常的な出来事に驚いた農家の主・佐々木一馬さんも、「明日も朝から働いてもらった方が良いんだよな」と言ったのが印象的でした。

あと、泥棒を捕まえたときに最後の魔王の一言、

「人を傷つけた代償は、これからてめぇら自身が一生かけて払っていくんだ。

 ・・・・俺たちみたいに、な」

これがとても良いシーンです。

人の財産や命をなんとも思わない畑泥棒と、エンテ・イスラを軍事力で征服しようとしたかつての自分たちを重ねたんですね。それでも世界征服の夢は失っていない魔王の目には、いったいどんな世界征服が見えているのでしょう?

さて、10話からは東京タワー編ですね。新しい天使・ラグエルが出てきたり、千穂がピンチになったり、恵美の母親が暗躍したり、なかなか濃いエピソードです。たぶん、あと3話で終わりなので、とても寂しいですが、最後まで注目してきたいです!

あ、そうそう。
今回のエピソードは、「はたらく魔王さま!SP」というタイトルで文庫化されています。アニメはあっさりと2話で終わりましたが、小説は300ページ以上あるので、アニメでは出てこない細かい描写が楽しめますよ。

 

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