先日、はくちょう座κ流星群の話をしましたが、
そのピークである今日(あ、もう「昨日」ですね)、関東地方の広い範囲で火球が目撃されたようです。
キレイですね!
私も見たかったです!
SNSで多数の目撃情報があったというので、Twitterを見てみたら、こんな素晴らしい映像がありました。
今日は博物館で望遠鏡を使った観望会があったのですが、その開始前に大火球が流れました!2022年8月18日19時22分48秒に流れた火球を、平塚の自宅から南に向けた広角カメラで捉えた様子です。美しい流星痕が残りました。散在の火球でした。 pic.twitter.com/vKHHaHDsRO
— 藤井大地 (@dfuji1) August 18, 2022
これは平塚市博物館でプラネタリウムの解説をしている学芸員の方のアカウントなのですが、常にこうやって空の撮影をしているようです。じゃないとこんなにキレイに撮れませんよね。火球が現れる前から映像が始まっていますし。
さて、
ここで疑問に思った方がいらっしゃると思います。
『これって流れ星と違うの?!』
ふふ。今回は、天文オタクの愛紗お姉さんが解説しましょう♪
流れ星(流星)と火球の違いは、明るさだけです。流れ星も火球も宇宙の塵が大気圏に突入したときに燃えて光る現象ですが、そのうち明るく見えるものを火球と呼んでいます。
昔は漠然と「明るいもの」とされており、境目が曖昧でしたが、2017年に、国際天文学連合 (IAU) により、「絶対等級がマイナス4等級よりも明るい流星」が火球とされました。
マイナス4等級の天体はあまりないので比較が難しいですが、明るさがピークのときの金星がマイナス4.5等級、木星がマイナス2.9等級なので、そのあたりを目安にすると良いでしょう。
ちなみに流星にしても火球にしても、その「塵」が地面まで到達したらそれは「隕石」と呼ばれます。(火球でなくなるわけではありません)
明るい流れ星を見て、「あ、隕石だ!」と言うのは時期尚早なのでご注意ください。
で、最初の話に戻りますが、今夜ははくちょう座κ流星群のピークの日。きっとこの火球は流星群の1つに違いありません♪