愛紗です。
Linuxでいいんじゃない?
正直な感想です。
今回はパソコンのOSのお話です。Linuxディストリビューションのひとつである「Ubuntu(うぶんつ)」というOSを使いはじめて半年になりますのでその感想と、使っている無料アプリなどを紹介したいと思います。
LinuxのUbuntuという選択肢
今年の1月に画像生成AIを使うためにデスクトップPCを一台自作しました。
画像生成AIを使うためにはそこそこのグラフィックボードを搭載したパソコンが必要で、それを市販品でまかなうとすると15万円ぐらいかかるんですよね。そこで自作です。はじめてでしたけど、ネットに情報がたくさん載っていましたので、なんとかひとりでできました。おかげで9万円でグラボ搭載のデスクトップPCを調達することができました。
その際に悩んだのがOSです。Windows11はまともに買うと1万5千円ぐらいします。まあ、普通なら買うのが正解なのですが、ここまでチャレンジしたなら試しに無料で入手できるLinuxを使ってみようと思ったわけです。
過去に、古くなったパソコンにLinuxを入れて遊んでいたため要領も使い勝手もわかっていますので、迷いはありませんでした。あと、後述しますが、Chromebookを使っている経験も活きています。
LinuxはオープンソースのOSで、いろんな方が開発しているため有名なものだけでも何十種類もあります。いろいろ調べたところ、多くの人が使っていることでネットに情報が多く、かつ使い勝手が良いと言われている「Ubuntu」を選びました。
使ってみて問題があったらそのときにWindowsを買おう、そんな気持ちでUbuntuを使い始めたのですが、それから半年、ほとんど問題がなかったのです。いまこの記事もUbuntuで書いています。
もうLinuxでいいんじゃない?
正直な感想です。
無料は正義です。
Chromebookの功績
正直な話を言うと、メインで使ってはいるものの、WindowsというOSに辟易していました。まず、なんでこんなに重たいんだ、という点。そして、なんでWindows11を出したんだ、ということです。
アップデートするたびに重たくなって新しいPCが必要になります。余計な機能が多すぎるので、軽量版のWindowsを出してほしいとまで思っていました。そして、せっかくWindows10で良い環境を作ったのにすぐにWindows11が発表になりました。「10で最後じゃなかったのかよ!」と叫びたいです。11だと今使っているアプリの一部が使えなくなります。これはとても悲しいことです。
ということで、数年前にChromebookを買いました。脱Windows対策の一環です。ChromebookはChrome OSというOSが搭載されていますが、これは素晴らしいです。大げさに言うと、このOSは、
Google Chromeしか使えないOS
です。
実際にはアンドロイド用のアプリも一部使えるのですが、それは後付けで基本的な考え方は「Google Chrome」で全部やる、です。
本格的にいろんなことをやりたい方には不自由があると思いますが、これはこれですごいです。ライトユーナーならこれだけで完結できます。しかも軽いのでパソコンのスペックがいらないです。これを使った経験から、
「そうか、Google Chromeさえ使えればほとんどのことができるんだ」
ということを学びました。そして、
だったらChrome OSである必要もないじゃん
という結論に至りました。
無料で入手できるLinux系のOSもGoogle Chromeを使えるのですから。
Ubuntuは使いやすい
そういう経緯もあって、1月に組み立てたAI用のデスクトップパソコンは、Ubuntuで運用しています。半年使った感想ですが、まじめに「これでいいじゃん」です。
最初は画像生成AIを使うときだけUbuntuで作業しておりましたが、慣れてしまうとなにひとつ問題がないため、もう普段からUbuntuを使うようになりました。インターフェースはWindowsにそっくりですし、動きもキビキビしています。マシンスペックが高いので単純な比較はできませんが。
なによりフリーソフトが充実しておりますので、やりたいことはほとんどできます。
なぜこんなすごい無料OSがマイナーなのか謎です。
世界的なOSのシェアを見ると、
Windows 73.84%
OS X 14.88%
Unknown 4.86%
Linux 3.77%
Chrome OS 2.54%
※2024年5月現在【参照元】
とのことで、Linuxはわずか3.7%です。
もっと普及してもいいんですよね。
Linuxがプレインストールされている格安パソコンがでてくれば話は変わるのかもしれません。
困っていることがまったくないわけではありません。
■Ubuntuを使っていて困っていること
1 ファイル名の変更が少し面倒
Windowsはファイル名をクリックすればファイル名を変更できますが、Ubuntuは右クリックメニューを開いて「ファイル名の変更」を選択しないと変更できません。
2 日本語変換アプリの選択肢が少ない
Windowなら日本語変換するためのアプリが、ATOK、MS-IME、GBoardなどいろいろ選べますが、UbuntuではMozcだけになりますし、これがあまり賢くないんですよね。
3 MS-Officeが使えない
一部の人にはこれが致命的になるかもしれません。マイクロソフトの製品がまったく使えないので、ワードやエクセルが使えません。ただ、互換アプリがあって、ほとんど同じようなことができますので、仕事の続きを家でもやりたい、という方以外は問題ないと思います。普通に文書を作ったり表を作ったりするだけなら互換アプリで十分です。
と、私が困っているのはこの程度です。
もちろん、Windowsでしか使えないアプリもたくさんありますので、そういうのが必要な方にはおすすめできません。
逆言うと、それさえ問題なければUbuntuでもまったく問題ありません。
特に古くなってWindowsが使えなくなったパソコンがあれば、一度Ubuntuを入れてみることをオススメします。
Ubuntuオススメアプリ
それでは私が愛用しているUbuntu用のアプリを紹介しましょう。互換性の確認はしてませんが、Linuxのアプリはほとんど共通なので、他のLinuxディストリビューションでも使えると思います。
■LibreOffice
MS-Office互換のオフィスアプリです。オープンソースで完全に無料。これひとつで、ワープロ、表計算、プレゼン、図の作成、データベースがすべてそろいます。
機能的にもマイクロソフトのとほぼ同等です。Windows版、macOS版もあるので試しに使ってみてください。大金を出してマイクロソフトのを買うのがバカらしくなります。
■GIMP
画像編集アプリです。これも完全に無料。写真を扱う私にはなくてはならないアプリです。Ubuntuを使う前からWindowsでつかってました。
以前はPhotoShopを使ってましたが、ライセンスが切れたので、こちらを使っています。一部見劣りする部分はありますが、かなりPhotoShopに近い性能を持っています。
■Inkscape
イラスト作成用アプリです。Adobeのイラストレーターみたいなものです。こちらもオープンソースで完全無料。
ベクター形式の絵を描くドローツールなので、私はほとんど使いませんが、機能としては素晴らしいので、絵を描く方にはオススメです。
■VLCメディア プレーヤー
動画ファイルの再生アプリです。Windowsで使っている方も多いと思いますがLinux版もあります。基本、動画の視聴はこれ1本でオッケー。
■Shotcut
動画編集アプリです。こちらも無料のオープンソースアプリです。
複数の動画を繋げたり、スローにしたり、テロップを入れたり、音楽を挿入したり、一般的な動画編集はだいたいできます。
インターフェースにクセがあって慣れるまで使いにくいですが、慣れれば問題ありません。
■Video Downloader
ストリーミング動画サイトの動画をダウンロードするアプリです。
ほぼ万能なので、どんなサイトの動画でもDLできます。
■OpenResizer
画像を一括でリサイズするアプリです。
大量の写真データを扱う私には必須のアプリ。
とまあ、こんな感じで、、、
まだまだありますが、長くなったので今日はこの辺で。
アプリについては、そのうち整理してまた紹介するかもしれません。