美しい花の季節、カメラ女子は（男子も）ウキウキしますよね。今の北海道はコスモスやダリアがピークなので、毎週末は楽しみで仕方ありません。でも、折角の休み、道端の花やお花畑の写真を撮ろうと出かけても、残念ながらどんよりした曇り空だった、という経験はありませんか？
どんよりした天気のときは、やはりどんよりした暗い写真になってしまうことが多いので、美しい花々を絵にするにはなかなか難しいものがあります。
でもでも、諦めてはいけません！ 曇り空なら曇り空なりの撮影術というのがありますので、今回はそれをお話したいと思います。
これは先週、台風が近づいていたため、曇り空だった日に撮影した道端のコスモスです。どうでしょう、それなりにキレイに撮れていると思いませんか？ ふんわりした感じの写真になりました。
実はこれ、カメラの露出補正機能を使って、超露出オーバーで撮影した写真です。一覧レフやミラーレスをお使いの方であれば簡単にできるので試してみましょう。カメラの設定は「プログラムAE」か「絞り優先AE」にして、露出補正を思いっきりプラスにしてみましょう。おそらく、この写真は「＋2.0」ぐらいに設定して撮影した写真です。
曇り空の日は暗いだけじゃなく、全体的な色合いも黒っぽくなるので、普通に取ると、陰気な写真になってしまいます。で、無理に明るくしようとして少し補正をかけても、不自然な明るさの写真になってしまいます。
だったら、現実ではありえないぐらいの「超露出オーバー」の写真にしてしまいましょう。一般的に露出オーバーになると「色飛び」という現象が起こってしまい、画が破綻するのですが、表現しようとするのが「異世界」と考えればいくら破綻しても問題ありません。普段では使わない「＋2.0」とか「＋3.0」とかを試しみましょう。
こんな感じで空のどんよりした色がすべて色飛びして真っ白になります（笑）
ついでに色調補正の設定（キャノンのカメラなら「ピクチャースタイル」）で「色の濃さ」を濃い目（もしくは「彩度」を大きめ）にすると花の鮮やかさが増します。上の２枚の写真は色の濃さを＋２にしています。
私は風景や花の写真を撮るときはコントラストも高めにしていますが、このような超露出オーバーの写真を撮影するときは「ふんわり感」を出すために、低めにしています。
この写真も同じ曇り空の日に露出オーバーで撮ったものです。背景に空が入っていないので、幻想的な雰囲気はあまり出ておりませんが、曇り空の割には爽やかに撮れたと思っています。
みなさんもよかったら試してみてください♪
