前回、「楽天モバイルのサブ回線にpovo2.0をeSIMで申し込んでみた」という記事を書いたのですが、それの続きです。
eSIMを初めて利用したので、eSIMの概要と導入作業の感想を書こうと思います。これからeSIMの利用を検討している方の参考になればと思います。
今まで敬遠しておりましたが、eSIMって思ったより良いものでした。
比較的IT系ヲタクの私ですが、物理的に実態のないものは不安で今までは敬遠していたという(笑)
まずは基本的な話から。
「SIM」というのは、通信会社の契約情報が入っている媒体のことです。携帯電話もスマホもSIMがないと通信できません。今のところICチップが主流で、一般的にはICチップのSIMを「SIMカード」と呼んでいます。
ドコモショップとかauショップでスマホを購入すると、SIMカードが入った状態で手渡されるので、「契約情報が入ったICチップが入っている」という感覚が無い方もいらっしゃいますが、たいていのスマホは簡単な作業でSIMカードを抜き差しすることができ、auで買ったスマホでも、別の通信会社、例えば楽天モバイルのSIMカードに差し替えることで、楽天モバイルのスマホに変えることができます。
で、近年登場したが、SIMカードの代わりになる「eSIM」です。これは手に触ることができないSIMです。なんて言うんだろう。コンピューターデータ? データファイル? そんな感じのモノです。最大の特徴はネットでやりとりができることです。これが登場してから従来のSIMカードは「物理SIM」とも呼ばれるようになりました。
もちろん、そのスマホ自体がeSIM対応でなければ使えませんが、対応していれば、通信会社からeSIMをダウンロードして「適用」するだけで通信が(音声通話もインターネットも)できるようになります。
私は、スマホはそのままで、通信会社だけをちょくちょく変えてきたのですが、その都度、通信会社からSIMカードが届くのを待って差し替えを行っていたんですよ。郵送の期間を考えると、最短でも開通するのは2日後だったんです。
そこで、今回、初めてeSIMを使ってみました。
私が使っているスマホ「AQUOS Sense6s」は、SIMを2枚差しできる「デュアルSIM」のスマホなのですが、1つは物理SIM専用、1つはeSIM専用なのです。物理SIMの枠は楽天モバイルのSIMカードで埋まっておりましたので、サブ回線は自動的にeSIMになりました。
povoの契約自体は専用のアプリを使ってやれば10分ぐらいで終わります。用意するものは、
①スマホ
②クレジットカード
③運転免許証などの本人確認書類
のみです。そのあとpovo側で本人確認(入力したデータと身分証明書の照合)するため、10分ぐらい待ち時間がありました。本人確認が終わったら、物理SIMならSIMカードの郵送になるのですが、eSIMの場合、すぐにSIMがダウンロードして開通作業に入れます。
開通まで少し作業がありますが、おそらく10分はかからないと思います。こちらのページを参考にしたら迷わずできました。
契約手続き開始から合わせて30分で開通です。物理SIMなら2日後だったのに、30分後に開通。慣れた方なら20分ぐらいかもしれません。
これは画期的です
急に物理SIMが旧世代の技術に思えてきました(笑)
でも、欠点が無いわけではありません。
機種変更するときどーすんだ、ってところです。
物理SIMの場合、古いスマホから抜いて、新しいスマホに差すだけで機種変更が完了ですが、eSIMはそう簡単にいきません。SIMを抜く? そもそもeSIMのデータがどこに保存されているかがわかりません。
調べてみたら、新しいスマホにもpovoのアプリを入れて再ダウンロードすることで、機種変更が可能なようです。
でも、やっぱり少し不安ですね。前のスマホに契約情報が残ってるんじゃないかとか。
あと、eSIMの入手方法は通信会社によって違いますし、eSIMのスマホへの適用方法やアクセスポイントの設定方法などはスマホによって違います。なかなか「コレを見ればやり方がわかる」というものが存在しないんですね。
今回のpovoは、ちゃんと機種ごとの説明が公式サイトに載ってましたのですぐに対応できましたが、これがなかったらパニクったと思います。これからeSIMで契約しようと思っている方は、このあたりの説明があることをしっかりと確認した方が良いと思います。
そんな感じのeSIM初体験でした。
これからeSIMを利用したいと考えている方は参考にしてください。