愛紗です。
今日はCPUのお話。
AMDのミドルレンジCPUであるRyzen 5 8500Gと8600Gについて書きたいと思います。
Windows10のサポート終了を2025年10月に控えていたので、今年の5月に新しいパソコンを自作しました。使ったCPUはRyzen 5 8600G。
前の年に作ったAI専用マシンにグラボを積んでいたので、今年のはグラボ無しで使えるようにGPU内蔵のCPUであることと、今後迎えるであろうAI時代に対応できるように、NPUを内蔵しているCPUということで、Ryzen 5 8600Gを選びました。当時、3.4万円ぐらいでした。私にしては奮発しましたね(笑)
ただ、半年使って感じたことは、同じRyzen 8000シリーズのRyzen 5 8500Gという選択肢もあったな〜ということです。
8500Gと8600Gの最も大きな違いはAI専用プロセッサであるNPUが内蔵されているかどうか、です。8500GはNPUが付いていません。
GPUはあとからグラボとして追加できますが、NPUは無理なので、当時はNPU内蔵のCPUしか考えなかったのですが…
この半年間、ほとんどNPUの出番がありません(笑)
RyzenAIアプリのひとつであるAMUSEというAI画像生成アプリで、アップスケール(画像の拡大)をするときにNPUが使われるだけです。これもNPU必須ではなく、「速い」というだけですね~
だから8500Gだったとしても、それほど支障がなかったのでは、という感じです。
それでは、8500Gと8600Gの違いを詳しく見てみましょう。
Ryzen 5 8500G vs 8600G 比較まとめ
ここでリズ(ChatGPT)にまとめてもらった比較表を載せますね。
| 項目 | Ryzen 5 8500G | Ryzen 5 8600G |
|---|---|---|
| 価格帯 | 約25,000〜28,000円 | 約32,000〜35,000円 |
| CPU性能(Passmark) | 約21522 | 約25269(+17%) |
| 内蔵GPU | Radeon 740M | Radeon 760M(約2倍の性能) |
| NPU | なし | あり(RyzenAI対応) |
| AMUSEやAI画像生成 | やや遅い(NPUも無いため更に) | 高速(NPU支援あり) |
| ゲーム用途 | 軽いゲームやeスポーツ向け | 中程度のゲームも可能 |
| 動画編集・レンダリング | 簡単な用途ならOK | 頻繁に行うならこちらが快適 |
| おすすめ対象 | 普段使い+軽クリエイティブ | がっつりクリエイティブ用途にも |
はい。こんな感じです。
CPUの処理速度を測る指標の1つであるPassmarkで比較すると、21522と25269ということで、どちらも普段使いするには爆速ですが、8600Gの方が17%高い数値になっています。
元々が速いので、この差で体感速度の違いはほとんど無いと思います。
ただ、大きいのが、映像の処理を司るGPUの性能差です。
8500GもRadeon 740Mという他のCPUと比べると結構良いGPUを搭載してるんですけど、8600Gはさらに良いGPUを搭載してるんですね~。その性能差は約2倍!
この差は、
・ゲームでの画面の動きのスムーズさ
・動画編集の際のエンコード、レンダリング所要時間
・AI生成の所要時間
に反映します。
要するに、
8600Gでスムーズに動いていたゲームが、8500Gではカクカクする、
8600Gでは5分で終わる動画のエンコードは、8500Gでは10分ぐらいかかる、
ということです。
動きが激しいゲームをやる方、動画編集を頻繁にやる方は、迷わずにRyzen 5 8600Gを選びましょう。(さらに上位のRyzen 7 8700Gも視野に)
あと、NPUの有無。現状でNPUが使われる場面はほとんどないのであまり気にする必要はないと思いますが、例えばAI画像生成アプリのAMUSEを使った場合、生成速度に影響します。
ということで、結論としては、
という感じになります。
どちらを選んでも、Web・動画視聴・事務仕事用途なら“爆速”です♪
Ryzen 5 8500G、8600G自作PC構成案(概要)
長くなったので構成案は次の記事で詳しく書きますね。
8500G、8600GともにAM5ソケットで、他の要件もほぼ同じなので、だいたい同じ構成になります。
チップセットはA620、B650が人気ですが、この2つはあまり価格が変わらないので、拡張性を考えてB650のマザーボードをおすすめします。
メモリはDDR5 5200〜6000MHzで、普段使いだけなら8GB×2枚、ゲームやクリエイティブ用途なら16GB×2枚が妥当かと思います。
参考に私が今年の春に組み立てたときの構成案はこちらの記事にあります。

この半年間で一部のパーツが高騰しており、今ならちょっと違う構成になると思いますので、そのあたりは次回の記事で解説しますね!















