最近、地デジのチューナーが付いていない「チューナレステレビ」が話題になることが多く、このブログでもチューナーレステレビの記事は人気コンテンツの1つなのですが、今回はチューナーが付いている方のテレビ、いわゆる、
「チューナー付きテレビ」
を話題にしたいと思います。
って、それは「普通のテレビ」だから!!
チューナーレステレビは、言ってしまえばニッチ産業なので、オリオンとかTCLとか、普段はあまり聞いたことがないメーカーが多いのですが、チュ-ナーが付いている普通のテレビは、いまどんなのが売れてるんだろうと思って、Amazonのランキングを見たのですが、目が点になりました。
2023年2月3日現在、Amazonで最も売れているテレビはこれです。
なんと、ソニーでもパナソニックでも東芝でもなく、「ハイセンス」というメーカーのテレビ。
で、2位はこちら。
2位もハイセンス!!
その後は、、、
3位 TCL 32S516E 32インチ ハイビジョン スマートテレビ(Android TV)
4位 ハイセンス 40V型 フルハイビジョン 液晶テレビ 40A35G
5位 ハイセンス 43V型 4Kチューナー内蔵 液晶テレビ 43E6G
・・・・
(松田優作じゃないけど)
なんじゃこりゃ?!(゚Д゚;)
なんと、ベスト5のうち4つがハイセンスのテレビでした! いつの間に「ハイセンス」がこんなにシェアを伸ばしてるんてすか?!
ハイセンスは「レグザ」を子会社にもつ中国のメーカー
ということで「ハイセンス」というメーカーについて少し説明しておきましょう。
ハイセンスは中国に本社をもつ家電メーカーです。「中国製」というと、過去の経験からイマイチ信用できないような気がするのですが、実はこのハイセンス製のテレビは、とっても評判が良いのです。
Amazonで見るとすぐにわかるのですが、ハイセンスのテレビは異常に安いです。でも安いだけじゃAmazonの上位を独占するようなことにはならないです。ハイセンスは安さと品質をちゃんと両立しているのです。そして、それには確固たるバックボーンがあります。
ハイセンスは中国のメーカーなんですが、子会社に「TVS REGZA」という会社を持っています。TVS REGZAという会社の旧名称は「東芝映像ソリューション株式会社」です。これは東芝のテレビ「レグザ」シリーズを作っていた(今も作っている)メーカーです。
そうです、ハイセンスのテレビの中身は東芝のレグザと同じ技術で作られているのです!
「TVS REGZA」は東芝から独立
TVS REGZAは東芝の子会社として、1973年に創業した歴史のある会社です。最初は「津軽東芝音響」という名前でしたが、そして、いろいろと社名を変えながら、東芝ブランドのAV機器を開発、生産してきました。
そして、2018年に株式の大部分を中国のハイセンスに譲渡。社名を「TVS REGZA」に変え、ハイセンス95%、東芝5%の合弁会社となりました。
従って、現在「レグザ(REGZA)」というブランドで販売されているテレビは、「東芝」ではなく「TVS REGZA」が製造、販売してるんですね。もちろん、東芝時代の製品のサポートも、この会社で行っています。
ということで、中国のメーカー「ハイセンス」のテレビの中身は、「TVS REGZA」のものであり、その中には東芝時代に培った技術が生きています。
「安かろう悪かろう」の時代は終わりました。これからしばらくハイセンスの時代が続くかもしれませんね。